工具のモンキーについて

様々な作業の過程でボルトなどを締めることは、比較的よくあります。

その際の工具にも、様々な種類がある訳です。

最近では、電動でのボルト締めが使われる事は多いです。

手作業で締めるよりは、遥かに効率的だからです。

その逆に、もちろん手作業で締める方法もあります。

ボルトを締めるとなると、少なくとも該当箇所を何らかの手段で挟む必要はあります。

ですので、例えばペンチという方法はあるでしょう。その挟む為のツールを用いて、ネジを締めることも理論上は可能です。

しかし、それはあまり効率は良くありません。

何せネジの幅に合わせる必要があるので、なかなかうまく調整できずに苦戦してしまう事があります。

それよりも、むしろモンキーと呼ばれる工具の方が効率的です。

そのタイプの工具は、先端部分の幅を調節できる点に特長があります。

上記のペンチの場合は、少なくとも固定する為の箇所がずれてしまう事が多いです。

その為、なかなかネジを締められないのです。

それに対してモンキーの場合は、先端部分が固定しやすくなっています。

ペンチに比べれば圧倒的にネジ締めをやりやすくなる訳です。

またモンキーは、サイズも非常に多彩です。

何せボルトに様々な種類がある訳ですから、それに合わせて随時サイズを選ぶ事により、ネジ締めを行う事可能なのです。

ですので多彩なナットに対応できる点に、メリットがあります。

ちなみにモンキーは、何らかの作業だけでなく車載用の工具として完備するケースもあります。

車ではどのようなトラブルが生じるかも分からないので、万が一の為に備えておく事も多いからです。

その場合は、やや小さめなタイプを選ぶと使いやすいでしょう。

逆に重整備などでの作業が予想される時には、大きめなサイズが望ましいです。

必要に応じて、最適なサイズを選ぶようにするのは大切です。

このようにサイズ調整がしやすく、比較的ネジを締めやすいのがモンキーのメリットと言えます。

非常に便利なように見えますが、その特性をよく理解しますと、実際には上級者向けの工具でもあります。

というのもそのツールは、意外と多くの作業スペースが必要になります。

狭い場所では少々使いづらいツールなので、一定以上の作業スペースが無いと、使いこなすのは難しくなるからです。

その兼ね合いもあり、初級者というよりはむしろ上級者の方々が好んで使うツールと言えます。

しかし慣れてくれば、かなり使いやすいツールとも言えます。